ラコール(経腸栄養剤)からの脱出へ!!

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こんばんは。キャンぞうです。

介護の仕事の話になるのですが、私の担当のAさんが最近食事の量が減ってきています。
特に身体に異常は見られません。
以前にも食事量が低下した時期がありまして、ここ1年半ぐらいは安定していました。
食事は介助で召し上がり、パンは好きなのか手に持ってもらうとご自身で召し上がっていました。
最近は口を開かず、パンを持ってもらっても口まで運ばれようとしません。水分も量が減っています。
たまに召し上がる時もあるんですが・・・。
発語も多くはないんですが、今は以前より発語の回数も減っています。
体調に関しては異変がないのですが、このまま食事量が減っていくとお身体にも影響が出てくる恐れがあります。

私の施設では食事量の低下がみられると「ラコール」といって簡単にいうと栄養ドリンクが処方されます。
ラコールは経腸栄養剤と呼ばれ、その中でも半消化能栄養剤にあたります。
この飲み物には三大栄養素をはじめ、身体にとって必要な栄養素が入っているので食事が摂れない、食事の量が減っている方によく処方されます。

私の担当のAさんにも、このラコールが処方されました。
食事の量は少ないままですが、ラコールはなんとか飲んでいただくことができています。
というよりも今は食事を食べない状態が続いているので、口を開いたときは「ラコールだけは飲んでもらおう」
と職員の意識があり、ラコール優先になってしまうことが多々あります。
その気持ちはわかります。ただでさえ、食事が低下している中、口もたまにしか開けてくれないので、
口が開くときに必要な栄養素が入っているラコールを優先してしまいます。

ですが、私はラコールを優先するより食事を優先したい気持ちがあります。
ラコールも必要な栄養を摂ることができますが、やはり食べ物を食べて頂きたいんです。
というよりもまた以前の食べれる状態に戻って頂きたいんです。
ラコールは飲み物で、味も今は4種類しかありません。ですが、食事は様々な味、食感があり、栄養もバランスがよく、
食べることにより噛む動作も必要となります。Aさんも口の中に含むと、口をもぐもぐさせ、噛むことができます。
これが口の開いたときにラコールを優先していると、味もワンパターンで噛む動作も必要なくなります。
そうなると噛む力も衰え、脳への刺激も減ってしまいます。
Aさんは認知症を患っている方です。この認知症がさらに進行する恐れもあり、噛むことも忘れてしまう可能性もあります。
以前、食事が安定していない時はひどい便秘でした。ですが、食事が安定してくると便秘になる回数も減っていきました。
固形の食べ物を食べなくなると再び便秘が再発する恐れもあります。
ラコールは飲み物であるため、便の状態も悪くなります。
そして、そういった飲み物(ラコール)メインの食事なんて楽しくないじゃないですか。
せっかく口を開いてくれたのに、飲み物を優先していたら、それでお腹がいっぱいになったり、口を開くのが疲れて口を開かなくなる、結局朝ご飯はラコール少しだけとか、う~ん・・・辛いですね。

そうはなって欲しくない気持ちがあるので、職員には伝えました。
Aさんはパンであったり、甘い飲み物が口に入ると口を動かしてくれることが見受けられます。
パンを購入して食事の時に提供して、ラコールでも甘い味を提供する。
食事量アップの目的でもありますが、第一はこれで口を開けてくれたり、もぐもぐと口を動かしてくれるきっかけをAさんに与えたいんです。口を動かしてくれる突破口を開きたいんです。
パンを持ってもらって、もし食べ始めたら、間に食事を提供する、ラコールを飲み始めたら、間に食事を提供する、この形で食事を提供して食事量が段々と戻っていけたらなと考えています。

これを読んでくれた方や職員の方からは、

「食事の量が少ない中、まずは栄養がとれるラコールを飲むべきでは?」

「もう高齢だから体力も落ちるよ。食べることもしんどいんだよ」

「Aさんはパンや甘いものが好きなんだから、食べれる時に好きなものを優先して食べてもらったら?」

「そんな考えはあなたのエゴじゃないの?」

と声が聞こえてきそうです。
たしかにこれは私のエゴなのかもしれません。
Aさんはご自身の想いを言葉で発することが難しくて、こちらが話しかけたことにたまに返事をしてくれます。
だから、Aさんが

「もう起きてるのもしんどいんじゃ」

「パンだけでいいよ」

「無理に食べんで、このまま・・・」

と気持ちがあるかもしれません。
ですが、それは私にも周りの方にも、はっきりとは確信できないことです。
だって、周りの方や私はAさんじゃないんですから。
私の介護の仕方にAさんが賛成しているかもしれないし、反対しているかもしれません。
ですが、私が担当になったのも何かの縁。
このままラコール優先の食事をしていく生活よりも、私はラコールに少し頼り、また前みたいに色んな食事を食べて頂き、身体の状態も回復するほうに託しました。
また食事が安定してくれるように携わっていきます。
脱!!ラコール!!!
エゴでけっこうです。反対に認知症を患っている方の介護で、言い方は悪いけどエゴじゃない介護ってあるのかな?
当人が気持ちを話せない状態で他人がそれを感じとって考えてケアしているのだから、職員の気持ち次第よね。

ではでは、このへんで。

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